東アジアにおける角杯文化の受容と展開

서지정보

· 발행기관 : 동서대학교 일본연구센터
· 수록지 정보 : 차세대 인문사회연구 / 22호 / 27 ~ 52페이지
· 저자명 : 陳永強

초록

本稿は、日本列島、朝鮮半島、中国大陸における角杯の出土遺物および図像表現 を対象に、出土品の分析を主軸とし、図像表現をその解釈に補完的に活用する方針 を採用して、東アジアにおける角杯文化の受容と展開を検討するものである。ま ず、中国大陸においては、新石器時代晩期以降、土製品の角杯や青銅器に描かれた 角杯の線刻画が確認されている。その後、商代には青銅製の兕觥が出現し、角杯文 化の基盤が形成された。隋唐時代になるとソグド人の墓の壁画や石棺などにリュト ンが描かれるようになり、これらの図像の分析から、リュトンが宴会での飲酒具と して重要な役割を果たしたことが明らかにされている。やがて、リュトンの影響は 漢人の貴族社会にも広がり、その形態が中国の飲酒習慣と融合し、唐三彩製の角杯 形態が生まれた。次に、朝鮮半島では伽耶と新羅を中心に独自の台付角杯が発展 し、特に新羅では角杯が祭儀に使用されるなど、牛角信仰と密接に結びついた文化 が見られる。また、百済地域と高句麗地域では角杯が出土しておらず、朝鮮半島に おける角杯文化の捉え方や受け手の違いが明らかになっている。最後に、日本列島 では、中国大陸や朝鮮半島からの影響は極めて限定的であったにもかかわらず、平 坦な先端部をもつ角杯が広域に分布し、独自の文化的背景の中で発展したことが確 認される。こうした東アジアにおける角杯文化の受容と展開は、単に中国大陸から の技術や文化が一方的に伝播したのではなく、東アジア各地域における複数の文化 系譜が交錯し、それぞれが独自に発展を遂げた結果である。

참고자료

· 없음