韓国人学習者のカタカナ語表記誤用実態 － 語彙レベル別に見られる誤用傾向 －

서지정보

· 발행기관 : 한국일어교육학회
· 수록지 정보 : 일본어교육연구 / 57호 / 135 ~ 151페이지
· 저자명 : 朴睦美

초록

現代日本語において外来語をはじめ、和製外来語・混種語などのカタカナ語は氾濫している。外来語 はほとんどが英語からの借用であるが、韓国語を母語とする日本語学習者にとって、英語から借用さ れ日本語化されたカタカナ語を表記することは容易ではない。なぜなら英語、日本語、韓国語それぞれ 音韻体系に大きな違いがあり、また原語は「外来語表記法」に基づいて、日本語の音韻体系で処理され ているため、混乱を起こしやすい。ではそのようなカタカナ語の教育案が体系的に組み立てられ指導 されているかといえば、そうとはいえない。それはつまり、カタカナ習得は学習者個人にある程度まか されてしまっていて、日本語学習レベルとの関連性の有無には疑問が残る。世界のグローバル化はも ちろん、近年の目覚ましいSNSの発展ないしIT化により、体系的に学ぶことのできるカタカナ教育は早 急な課題といえる。 著者はL2学習者は、表記を正確に学んでこそ正しい発音が可能であると考えているため、本研究で は、表記に焦点を当て韓国人学習者の誤用実態を調査した。韓国にある大学の日語日文学科に在籍す る大学生51名を対象に、ハングル表記からカタカナ語表記をさせる調査を行い、その結果からレベル 別に見られる誤用特性について考察した。その結果、以下のようなことがわかった。(1)語彙レベルとカ タカナ語表記習得レベルは比例しているといえる。(2)誤用パターンの数は上位グループよりも下位グ ループの方が多い傾向にあった。(3)長音の誤用のみに焦点を当てた場合、語彙レベルが上位のグルー プは下位グループよりも誤答率が高かった。つまり、下位グループは長音以外の誤用が多く、上位グ ループは長音の誤用が多いことを示唆している。これらの結果を分析し、得られた知見をどのように 韓国のカタカナ教育に活かせるかを検討する。

참고자료

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