韓国人日本語学習者における 「아/어 받다[a/eo Batda]」表現の産出 －日韓両言語の接触による逆転移の可能性－

서지정보

· 발행기관 : 동아시아일본학회
· 수록지 정보 : 일본문화연구 / 56호 / 281 ~ 301페이지
· 저자명 : 윤데레사

초록

本稿では、日本語の「てもらう」を逐語的に訳した形態である韓国語の「아/어 받다[a/eo Batda]」表現に焦点を当てる。韓国語においては、本動詞として「받다[Batda]」が存在するが、補助動詞としての用法は認められていない。このような両言語の対応関係の不一致により、日本人韓国語学習者において「てもらう」を用いる箇所に「아/어 받다[a/eo Batda]」という誤用文を産出してしまう例が多々存在する。このような例が韓国人日本語学習者からもしばしば用いられるところから、言語転移が必ずしも第一言語から第二言語への方向のみならず、その逆方向においても出てくる可能性があるのではないかと考えるようになった。 そこで、韓国語として誤用とされる「아/어 받다[a/eo Batda]」の産出有無を確かめるために、韓国人日本語学習者を対象に「아/어 받다[a/eo Batda]」の実例を集めるという実例調査と、「てもらう」文を含む日本語の文章を韓国語に翻訳してもらうという翻訳文調査を行った。その結果、韓国語母語話者の話し言葉及び書き言葉、翻訳文の中に「아/어 받다[a/eo Batda]」表現が産出され、第二言語である日本語から第一言語である韓国語への影響があるらしいことが分かった。さらに、「아/어 받다[a/eo Batda]」という誤用表現が生まれる背景として、「日本語と韓国語の接触」を挙げた。

참고자료

· 없음