新型コロナウイルス感染に伴う公式謝罪文の日韓対照

서지정보

· 발행기관 : 한국일본문화학회
· 수록지 정보 : 日本文化學報 / 96호 / 465 ~ 494페이지
· 저자명 : MATSUKI RYOKO

초록

本稿は、特定の集団内で新型コロナウイルスへの感染が確認された場合に、日本と韓国で謝罪文が出されたことに注目し、特に違反や派生する事故などが起こっていない場面で出された謝罪文を分析資料とした。そして、謝罪文のタイトル、送信者と受信者、本文中に使用される謝罪表現、謝罪の対象について日韓を対照分析し、考察を行った。 まず、タイトルは日本のほうが韓国に比べタイトルによって全体の内容をあきらかにする傾向にあること、またコロナ感染に対する謝罪であることをはっきりと文書発信の名目とする傾向が日本のほうが強いということが示唆された。韓国よりも日本のほうがコロナへの感染を受信者の心理的負担と考える傾向があるのではないかと思われた。二つ目に、発信者がどのような受信者を謝罪文中に示しているのかを確認した。その結果、スポーツ団体や学校では企業や自治体、病院などに比べて受信者が具体的に表される傾向が見られた。この点は日韓で似通っていたが、行政機関や国民が受信者として示されるのは韓国のみで見られた特徴であった。三つ目に、謝罪表現の使用様相を確認した。謝罪表現の使用は発信者によってかなりばらつきが見られ、謝罪表現が繰り返し使用されるケースが日韓ともに見られたり、定型的な謝罪表現以外の謝罪表現も日韓ともに使用が確認できた。最後に、コロナ謝罪文で謝罪の対象となる内容を確認した。内容を分類したところ、発信者の行為、受信者の損害、感染発生自体の３つに対して謝罪が行われていた。このうち、受信者の損害に対する謝罪が日韓ともに最も多い点は共通していたが、詳細な内容を見ると両者が重視する点が多少異なるということが分かった。

참고자료

· 없음