第二言語習得における学習者の情意要因 －中国人日本語学習者の第二言語不安の実態を中心に－

서지정보

· 발행기관 : 한국일본문화학회
· 수록지 정보 : 日本文化學報 / 69호 / 153 ~ 172페이지
· 저자명 : 姚　瑶

초록

本研究では、学習者の第二言語の不安を緩和する方法を探るため、中国の大学における日本語学習者を対象として第二言語に関する不安の実態調査を行った。 調査では、中国にある4大学の日本語学習者575名を対象として教室内の不安調査と教室外の不安調査を行った。調査の結果、以下のことが明らかになった。 性差については、有意な性差が見られ、いずれも女性が男性よりも高い不安（教室内と教室外）の傾向を示した。学年差については、3つの学年の教室内不安数値は大差がなかったが、日本語の授業の速さに対する不安に関しては2年生、3年生が強く感じているのに対して、4年生は不安数値が低い。また、すべての教室内不安の下位尺度において教室外不安の下位尺度と有意な正の相関性が見られた。つまり、教室内不安と教室外不安がお互いに影響している。教室内不安が高まると教室外不安も感じやすい。逆に、教室内不安が緩和できれば、教室外不安も軽減できる。 以上の調査から、中国の大学における日本語学習者の第二言語の不安の実態が明らになったと言えよう。しかしながら、具体的な指導法やそれによる不安緩和の有効性についての検討までは行えなかった。今後は引き続き、学習者の情意要因の傾向と内容に合わせた指導法について、研究を進めていきたい。

참고자료

· 없음