戦後日本における『歌劇 春香』の上演と 在日朝鮮人の女性解放言説

서지정보

· 발행기관 : 동아시아일본학회
· 수록지 정보 : 일본문화연구 / 60호 / 273 ~ 292페이지
· 저자명 : 황익구

초록

黄 益九 『歌劇春香』は、敗戦直後、ナショナル･アイデンティティの再認識と強化を模索していた在日朝鮮人たちの文化活動と支援、そして作曲者高木東六の「信念」と想像力とが相俟って完成され、一九四八年一一月二〇日から一一月二六日まで東京有楽座において一三回上演された。そのタイトルからもわかるように『歌劇春香』は、日本に紹介された従来の『春香伝』とは異なるジャンル(オペラ)として制作されており、またその結末部の構成においてもハッピーエンドではなく、悲劇的結末を採択している。 本論文では『歌劇春香』の制作と関連して同時代の在日朝鮮人たちの活動と立場、そして作曲者高木東六の「試み」を分析することによって在日朝鮮人の同時代の言説の一面を考察していく。とりわけ『歌劇春香』における悲劇的結末について作曲家高木東六の「創作」という信念と「感情の浄化(カタルシス)」が刺激する他者認識が関わっていたことを分析する。さらに悲劇的結末の構成については、同時代の在日朝鮮人の女性解放をめぐる言説との関わりを視野に入れて考察する必要性も提示する。

참고자료

· 없음