「華夷変態」期における日本の通交について

서지정보

· 발행기관 : 동아시아일본학회
· 수록지 정보 : 일본문화연구 / 53호 / 387 ~ 407페이지
· 저자명 : 장혜진

초록

華夷変態期における近世日本の国際関係形成を再検討するために、一七世紀日本の通交体制の変化と大君号について検討した。一七世紀初期近世日本における勘合貿易と朱印船貿易は、従来華夷世界の勘合貿易の性格と異なり、日本が積極的に周辺国と貿易を行うために新たに提案した貿易の形態を示している。なお、これは朝貢を伴わない貿易である。また対メキシコ貿易の構想と試みは、東アジアの貿易ラインに拘らず太平洋の航路を通じて日本が東西の市場を結ぶ結節地域として意味を持ち、日本の市場開拓への姿勢がうかがえる。ところが、一七世紀華夷変態という東アジア情勢の変化により、日本は脅威の異国に向き合って周辺国との通交関係や日本の通交体制を改めた。幕府がとった政策は①国際紛争の回避策、②日本に来航する異国･異国船の選定、③日本独自の外交称号の制定である。特に将軍の外交称号を通じて日本と異国の関係がうかがえる。対外的に将軍の大君号を使う一方、日本国内では「神君」「神徳」という政治的論理と家康の神格化をあげて天皇家を牽制し、日本の最高権力者である将軍の王権化を進めた。神君は家康のことを示しており、将軍の大君号は徳川幕府の正統性を継いでいるという政治的意味をもつ。その中心に日光東照宮があり、異国使節の外交儀礼がその場で行われた。この儀礼は一七世紀半ばの明清交替期に行われた徳川幕府の演出した外交パーフォーマンスに過ぎない。日本国王が将軍であることを朝鮮･琉球･オランダ(異国)にみせるための外交儀礼が行われた。このように、一七世紀華夷変態期における日本の通交体制を通じて、日本が中国のように日本自らが「華」となり、ほかの異国を朝貢(外交･貿易)の相手にするための日本を中心とする東アジアの華夷世界を形成しようとしたとはいいがたい。日本は東アジアの情勢変化に応じて日本独自の通交体制を整備し、積極的に国際関係を築こうとしたと考えられる。

참고자료

· 없음