韓国人日本語学習者の日本語アクセントの生成及び知覚

서지정보

· 발행기관 : 한국일어일문학회
· 수록지 정보 : 일어일문학연구 / 83권 / 1호 / 329 ~ 346페이지
· 저자명 : 이경숙, 酒井真弓

초록

近年、学習者の発音・聴解能力の向上に対する関心が高まっており、音声教育の中でも、特に日本語のアクセント教育の重要性が指摘されている。しかし、効果的なアクセント教育を行うためには、韓国人学習者のピッチ実現の様相を生成と知覚の両面から調査する必要がある。本稿の目的は、韓国人学習者の日本語アクセントの生成と知覚について調査し、その中間言語音声の状態がどのようなものであるのかを質的に分析し，明らかにすることである。本稿では、20代のソウル方言話者14名を対象に、２モーラから5モーラまでの各アクセント型の実験語を読ませる生成実験と実験語のアクセント型を聞き取る知覚テストを行った。生成実験においては、学習者の日本語のアクセントの発音パターンを分析しており、知覚実験においては、日本語のアクセントの聞き取りにおける傾向について分析を行った。また、生成と知覚の特徴および生成と知覚の相関関係についても調べた。実験の結果、生成実験では、学習者は実験語を2型で発音する傾向が見られた。また、語頭上昇およびアクセント核の下降の幅が狭いという特徴があり、語の中にアクセント核が二つある例なども見られた。母語の音調パターンにはない0型の発音も見られ、母語の影響とともに、学習効果による特有の高さパターンが混合しているものと推察できる。知覚実験の平均正答率は72％で、3モーラ以下の2型と0型の正答率は85％以上と非常に高かった。各アクセント型の知覚における難易度は、有核語の1型と2型の正答率は高いが、平板型の0型や3型、4型は知覚しにくい傾向があることが分かった。さらに今回の実験結果から、アクセント型を正しく聞き取れるようになっても、生成の発音はそれに比例しないことも明らかになった。今後の課題として、学習者のアクセント習得状況がどのように変化していくかについて、縦断的な観察が必要と思われる。　

참고자료

· 없음