日本語研究におけるコンピュータ利用の一側面

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어학회
· 수록지 정보 : 일본어학연구 / 53호 / 5 ~ 20페이지
· 저자명 : 오기노 쓰나오

초록

日本語研究におけるコンピュータ利用というと、さまざまなアプリケーションソフトをどう使うかというような面がある。しかし、それとはまったく異なるものとして、かつ、研究にとってきわめて重要なものとして、プログラミング（自分でソフトウェアを作ること）がある。研究の途上で、オリジナルなアイディアを思いついたとき、それがどのようなものであるのか、ソフトウェアの形で表現 することが必要な場合がある。そして、そのソフトウェアをコンピュータ上で実行させ、出力結果を 得て、さらにアイディアを練ったり、手直ししたりできる。 本稿では、私が行った研究の中で、プログラミングが必須であり、また実際に有用であった例を三 つ取り上げる。(1) 交互平均法、(2) n-way 交互平均法、(3) 自動等語線描画法である。 交互平均法とn-way 交互平均法は、クロス表の解析を行うためのもので、数値計算が主であるが、 各種のデータに幅広く応用できる手法である。データの見方を教えてくれる手法でもある。 自動等語線描画法は、方言調査の結果作られる言語地図に対して、方言語形の分布の境界線を自動 的に引く手法であり、現在研究の途上にある。過去の研究者が自分の主観で引いていた等語線に対し て、アルゴリズムを明確にし、それに基づいて計算して描く等語線は、主観の入らないものであり、 研究者の主観の中身を問い直す意味を持っている。

참고자료

· 없음