山中峯太郎『民族』論 - アイヌ表象を中心に -

서지정보

· 발행기관 : 일본어문학회
· 수록지 정보 : 일본어문학 / 84호 / 527 ~ 545페이지
· 저자명 : 최준호

초록

山中峯太郎の『民族』はその内容によって大きく二つに分けられる。シネックルとシビチャラを中心に描かれた部分と、若いヰボシが描かれた部分である。先行研究では後者を主な分析対象として、作家がアイヌ民族ひいてはアジア諸民族の滅亡の責任を悪辣な侵略者の側ではなく被侵略者の側に求めていると批判する。 しかし、本稿における分析によると作品の中には同族を裏切って日本人の手下となりながらも、内面には日本人に対する敵愾心を潜ませていたノダラップ、既存のアイヌ社会の伝統的な生活様式を守ろうとするシビチャラ、オテナ(酋長)の息子としてアイヌ民族を団結させて侵略者である日本人たちに抵抗するシネックルなど、多様なアイヌ人像が描かれている。また、卑劣な謀略をもってアイヌ民族を欺き利用しようとする日本人たちと、そのような日本人が経営する漁場において過酷な環境で低賃金による重労働を強いられるアイヌの惨状、そして日本政府の政策に従って農業に従事するもむしろ税負担によって貧しさが増す現状なども描かれている。 従って、この作品には時代迎合的な国策文学としての性質が備えられている一方で、その根底にはアイヌ民族が持つ内的葛藤と苦悩に対する理解の眼差しをも横たわっている。

참고자료

· 없음