日本古典文学に見る死体描写の系譜 - 「青頭巾」「吉備津の釜」を中心として -

서지정보

· 발행기관 : 단국대학교 동아시아인문융복합연구소
· 수록지 정보 : 日本學硏究 / 47권 / 27 ~ 48페이지
· 저자명 : 空井伸一

초록

「死体」は、それが存在することによって日常の営みに否応なく亀裂を入れ、場合によっては人をパニックにも陥れる。いわば「究極の非日常性」を具現化するものと言える。しかしその一方、誰もがいずれ死体となること、死することは冷厳な事実であり、その意味では、絶対に確実な、「究極の日常」とも言える。このように「死体」は、「日常」と「非日常」の両義性を併せ持ち、それを蝶番のように繋ぐ、すぐれて象徴的かつ具体的な存在であり、それ故様々な物語を生みだすエンジンともなってきた。 本稿では、こうした「死体」の特性を自覚的に扱った日本古典文学作品として、江戸中期に刊行された『雨月物語』中の二篇、「青頭巾」「吉備津の釜」を取り上げ、また、それらが参照した作品群を比較・検討することを通じて、日本古典文学に見る死体描写の系譜を考察する。

참고자료

· 없음