東洋協会による「植民学校」の教育と変遷 ―台湾協会学校から植民専門学校まで―

서지정보

· 발행기관 : 한일민족문제학회
· 수록지 정보 : 韓日民族問題硏究 / 27호 / 5 ~ 38페이지
· 저자명 : 大熊智之

초록

本稿は、東洋協会の創設した「拓殖大学」について、「植民学校」として構想·設立されたことを手掛かりに、その拓殖教育の内容と変遷を検討してきた。論じてきたことをまとめれば、以下の通りである。第一に、「拓殖大学」はもともと植民思想と植民学を教育の柱に置く「植民学校」として構想された。しかし日清戦争直後の状況にかんがみて、外交上の配慮から「植民学校」であることを積極的には標榜しなかった。そもそも「植民学校」が構想されたのは、日本国民の「殖民思想」すなわち海外雄飛する精神の欠如に対する問題意識からであり、「植民学校」であるゆえに、どの方面への進出にも対応できる教育が目指されていた。朝鮮金融組合の初代理事に卒業生があてがわれたのも、「植民学校」のそうした一面が評価されてのものだったといえる。また「植民学校」として人材供給の期待に応えるため京城分校を開設したことも特色といえる。卒業生の多くは官吏として統監府の政策を遂行する職に就いた。第二に、東洋協会植民専門学校と改称することになった背景には他校との競争関係があったことである。第一次大戦がはじまり他の学校も拓殖教育に力を入れ始めると、専門教育を強調する狙いから「植民」の二字を校名に挿入することになった。教育内容の充実も図られ、語学の増強および、植民学関連の科目の新設により実践的な現地知識の教育を強化した。また同様に他校との競争関係から卒業生への評判にも敏感になり、精神的な修養の重要性が改めて強調されることになった。第三に、しだいに「植民学校」としての教育の充実と、学生たちの志向とにズレが生じていったことである。第一次大戦後、中国大陸との通商活動への従事を志望する学生が増加すると、台湾語·朝鮮語という植民地の言語は人気がなくなり、廃止に至った。また、学生たちには植民政策を念頭に置いた教育に対する不満と、中国を対象とした経済的·通商的な教育内容への要求が高まり、教育が「時代錯誤」であるという批判に直面した。時代状況の変化にともない、「植民学校」としての構想自体が学生の求める教育との間にズレを生じざるを得なくなっていたことを示したものといえるだろう。ここまで、他の移植民学校との関係にも言及しながら「植民学校」としての「拓殖大学」の変遷をたどってきた。同じ時期に植民学を教授していた学校で本稿では触れられなかったものに、高等教育機関がある。例えば、札幌農学校は日本で最初に植民学の講座を開設した高等教育機関であり、多くの卒業生を植民地に送り出してもいる。「拓殖大学」は東洋協会植民専門学校時代の1917年4月、新渡戸稲造を学監に迎え学校の実質的な采配を委任したが、彼は札幌農学校出身で同校および京都帝国大学·東京帝国大学の教授を歴任した植民学(植民政策学)の第一人者であった。アカデミズムとしての植民学者が移植民学校の教育に関与した代表例といえる。札幌農学校をはじめとした植民学と「拓殖大学」に代表される移植民学校は、日本の植民地政策が展開するなかでそれぞれどのような役割を担い、またいかなる関係を結んでいたのだろうか。移植民学校のなかで例外的に大学まで昇格した「拓殖大学」の位置づけも含めて、その解明は今後の課題としたい。

참고자료

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