文全体のテーマを表す「に関し(て)」「に対し(て)」 に関する研究 -韓国語「e gwan[關]hae(seo)」「e dae[對]hae(seo)」との対照を中心に-

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어학회
· 수록지 정보 : 일본어학연구 / 34호 / 121 ~ 135페이지
· 저자명 : 유맑음

초록

本稿は、日韓両語のテーマを表す複合助詞のうち、文全体のテーマを表す用法について考察を行った研究である。先行研究の指摘のように、日韓両語ともテーマを表す複合助詞に、「単一格助詞＋動詞連用形＋接続助詞」と「単一格助詞＋動詞中止形」の2種類がある。具体的には、前者に「に関して」「に対して」「e gwan[關]haeseo」「e dae[對]haeseo」があり、後者に「に関し」「に対し」」「e gwan[關]hae」「e dae[對]hae」がある。このように、上記の日韓の複合助詞は、語構成の面で対応しており、2種類の形式がある点で一致している。ところが、日韓のそれぞれの4つの複合助詞の用例数を調査した結果、実際の使用傾向や出現頻度などの細部まで一致するとは言いにくいことが確認できた。以下は、本稿で明らかになった3点である。

一．日本語の場合、「に関して」「に関し」「に対し」の該当用法は総用例の80％を占めている。一方、「に対して」の、該当用法は、総用例数の半分に満たない。また、総用例数の面では、「に関し」が、他の3つの複合助詞に比べて少ない傾向が見られる。二．韓国語の場合、「単一格助詞＋動詞連用形＋接続助詞」より「単一格助詞＋動詞中止形」の総用例数が圧倒的に多い。また、「e gwan[關]haeseo」の総用例数が極端に少なく、「e gwan[關]haeseo」以外の3つの複合助詞では、当該の用法が全体の40％以上を占めている。三．日韓両語の複合助詞には、総用例数や中心となっている用法及び「単一格助詞＋動詞連用形＋接続助詞」と「単一格助詞＋動詞中止形」の使用傾向など、様々な相違点が見られる。よって、形態的に対応している日韓の複合助詞が、実際の使用傾向においても必ず一致しているとは言いにくい。

참고자료

· 없음