二代目北尾重政の襲名再考 -「重政」三人の称号時期再検討の一環として -

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어문학회
· 수록지 정보 : 日本語文學 / 1권 / 96호 / 109 ~ 125페이지
· 저자명 : 강지현

초록

本稿は錯綜する三人の「重政」の中で、襲名することではじめて「重政」の名を得た美丸にスポットを当てたものである。文政十年ではない文政五年に襲名に向けた動きがあったことに注目する先行研究がないので、拙稿で触れたそのような私見を更に補強する必要があったからである。従って、二代目北尾重政の襲名時期を再度確認した結果、次のような新知見が得られた。 歌川美丸、北尾美丸、北尾重政が同時に名乗られる文政五年に、北尾美丸と北尾重政なる画号を共に収載する合巻『古今雛二対鴛鴦』『まいらせそろ操封皮』が遺存することから、少なくとも版元による美丸の二代目重政襲名の動きが当年にあった可能性を提起した。北尾門に入門した文政五年に「北尾重政二代目・北尾花蘭斎美丸画（＋<北尾画生>の印）」と署名するからである。しかし、結果的には成功しなかったようで、文政六年以降「北尾美丸」として、いわゆる「北尾」門徒の働きを見せる彼は、文政十年二代目北尾重政を襲名してのち天保八年まで、主に合巻における作画活動が確認できる。即ち、文政十年刊『恋角力赤縄取組』で「画工重政之義はよし丸」「美丸改・北尾重政画」と、二代目北尾重政を文政五年に続いて再度表明するのである。斯くして、本稿では彼の目まぐるしい改姓事情の一端を見渡した次第である。

참고자료

· 없음