日本語教育におけるアニメ教材の活用 - 「千と千尋の神隠し」「君の名は。」における神道文化-

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어문학회
· 수록지 정보 : 日本語文學 / 1권 / 97호 / 97 ~ 112페이지
· 저자명 : Hayasawa Masato

초록

本論は、映画「千と千尋の神隠し」と「君の名は」を分析するとともに、このアニメーションを日本語教育教材としてどのように活用するかという問題について考察したものである。 まず「千と千尋の神隠し」についていえば、本作はヒロインが、穢（けがれ）を抱えた八百万の神々の集まる湯屋で働く、という設定になっており、そこで神々に「おもてなし」をしたり、その体を洗い清めるという禊（みそぎ）の物語となっている。こうした本作には、禊（みそぎ）によって、日本の自然に宿る八百万の神々が新生する、という神道的な思想が背景にある。そのような理由から、日本文化について教授する際の副教材や参考資料となりうるといえるだろう。また、「異郷訪問譚」や「難題譚」にもなっており、文学の分野にも応用が可能になっている。本論では「千と千尋の神隠し」をもとにした創作授業の提案を行った。 「君の名は」についていえば、本作も「千と千尋の神隠し」と同じく、神道的な思想がみられる。その代表となるのが「ムスヒ」の思想である。「ムスヒ」は、人と人を繋ぐこと、結ぶこと、それによって新たな関係が組成されることである。こうした主題をみても、本作も日本文化を理解する参考教材となりうるといえる。一方、この作品はメディア戦略に少し工夫がなされている。例えば、広告ポスターをみると、本編ではありえない場面が描かれているが、これによって視聴者にストーリーの「先読み」をミスリードさせるという効果が生まれる。そのようなことから、本論ではポスターを用いた日本語教育授業の提案を行った。 今回、取り上げた二つの作品は、日本を代表するアニメーションというだけでなく、韓国でも認知度が高く、すでに視聴している学生がほとんどなので、日本語教育の現場と非常に相性が良く、学習者の学びの動機づけになるという意味でも、積極的に活用すべきである。

참고자료

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