接触場面における成員カテゴリーの変容 - 韓国人日本語学習者と日本語母語話者の初対面会話から -

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어문학회
· 수록지 정보 : 日本語文學 / 1권 / 82호 / 165 ~ 185페이지
· 저자명 : 마츠시타 유미코

초록

本稿は、多文化共生時代に必要な会話能力と会話教育の示唆を得ることを目的とし、韓国人・日本人学生による初対面接触場面を会話分析の一つである「成員カテゴリー化装置」の枠組みによって行った質的研究である。互いに違う文化と言語を持つ者が会話では何者として参加するのか、「日本人」「韓国人」以外にどんなカテゴリーが現れるのか、それはどんな話題や会話の連鎖で出現しどのように関係が構築されるのかを分析した。結果、①対称カテゴリー対には「日本語学習者ー日本語教師」などが現れ、それが決して支配的立場になるわけではない。②対称カテゴリー対から「同世代の学生」「外国語学習者」「将来の夢がまだ見つからない者」等の非対称カテゴリー対が出現し、対人関係を構築する様相がみられた。③非対称となるきっかけは日本人学生の発話からが多く、相手へ共感・理解の気持ちを伝え、韓国人学生はそれを受け入れながら会話を進めていることがわかった。今回の分析対象は1ペアのため、今後はペア数を増やし、初対面だけではなくその後の会話でカテゴリーがどのように変化するのかを分析していきたい。

참고자료

· 없음