韓国人日本語学習者の語彙習得のための類義副詞の考察 - 「ついに」·「とうとう」·「いよいよ」を中心に -

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어문학회
· 수록지 정보 : 日本語文學 / 1권 / 71호 / 25 ~ 47페이지
· 저자명 : 김영아

초록

本稿では、現在の事態の成立に関わる副詞のうち、「ついに」・「とうとう」・「いよいよ」について先行研究を踏まえ、実例に基づき、共通点と相違点を比較しながら、その意味・用法を考察した。三語の共通点として、話者にとって長い所要時間を経、さまざまな経過、経緯という過程を伴って、現在の実現に至ったことを表し、その実現、成立が間近で確定的である未来の事態の実現を表すこともある。相違点として、第一、「ついに」・「とうとう」は、下に打消の語を伴って、非実現を表すが、「いよいよ」には、その用法はない。第に、「ついに」は、その最終到達点である結果に焦点があり、「とうとう」は、その事態成立に至る経過、過程の部分にも関心がある。「いよいよ」は、以前からずっと、そこに向かって進行していた事態への到達、成立に焦点があり、その経過や過程には関心が低い。事態への到達、成立に焦点があった「ついに」・「いよいよ」には、焦点となっていた事態の成立・到達が、新しい局面への展開となることがある。第三、「ついに」の期待性、「とうとう」の反期待性に対して、「いよいよ」によって示される事態は、冷静沈着に予想して、過程の進行を注視し、新たな事態の実現を、精神を集中して緊張感をもって受け止める、というようなニュアンスを持つという特質がある。このような「いよいよ」の意味の集約的な内容を表す名詞的な用法があり、これは「いよいよ」の特徴的な用法である。

참고자료

· 없음