日韓大学生のCOIL活動 ― 学生の主体性による対等性の担保と脱カテゴリー化 ―

서지정보

· 발행기관 : 한국일어교육학회
· 수록지 정보 : 일본어교육연구 / 70호 / 35 ~ 50페이지
· 저자명 : 겐코우 히로아키, Iwasaki, Noriko

초록

本稿では、韓国(極東大学校)で日本語を学習する学生と日本(南山大学)で日本語教育を専攻して多文化共生に関心を持つ学生とのCOIL(オンライン国際連携学習)の実践とその成果について報告する。学生は、両国の「イメージ」や日韓関係が日本語や韓国語の学習に影響を与えることがあるか、「イメージ」のもたらす問題をどのように解決するのかを話し合い、自分たちにもできる問題解決の具体策を探る協働活動を行なった。 活動の狙いは、両大学の学生が日本語で問題解決のための協議をすることによって、日本語を第二言語とする学生自身も、日本語教育に関心のある学生も、第二言語を学習する学生が日本語を使って成果を上げられる日本語の使用者であるという意識を高めること、そして、「イメージ」やステレオタイプによる壁を超える相互理解を図ることであった。学生は約1学期(極東大学校)または1クォーター(南山大学)の間、各自が都合のつく時間に自分のパートナーと週1回オンラインで話し合いをし、その成果を約5分の動画にまとめてオンラインの合同発表会で発表した。 この活動では、学生が各自オンラインツールや時間などを選択して(主に)日本語で協働活動を行った。両大学の教員の介入は、学生の活動報告にフィードバックを与えたり、助言をしたりする程度であったが、学生自身が自発的に対等性を担保するために日本側の学生が積極的に韓国語の学習を行っていたり、脱カテゴリーの意識を高めていたりしていたことがわかった。対等性も脱カテゴリー化も「市民性」や「相互文化性」の重要な要件であり、オンラインで短期間であっても意義のある成果が上がることを示した。

참고자료

· 없음