東船笑登満人・十字亭の文政十一年著作活動について － 為永門下から十返舎門下へ －

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어문학회
· 수록지 정보 : 日本語文學 / 1권 / 85호 / 109 ~ 127페이지
· 저자명 : 강지현

초록

文政十一年は、糸井の著作活動期において如何にも興味深い動きが見える年であった。彼が関わる作品を調べることで、ほぼ入門二年目にすぎない文政十一年、為永春水の代作者、東船笑登満人として活動を始めるやいなや、同年為永門下から十返舎門下へと転門する様子まで見て取ることができた。斯くして、糸井の関与作及び代作を書誌学的視座にて穿鑿した結果、次の知見が得られた。 第一、文政十一年に糸井が春水作人情本『玉川日記』二編に発句を寄せたり、滝亭鯉丈作滑稽本『花暦八笑人』四編に序文を寄せる様子を先ず以て確認した。そして、このように為永周辺と関連する活動をしていた同年、為永への入門を披露する春水作合巻『愚智太郎懲悪伝』の書誌的変遷を以て、為永門下から十返舎門下へとくだった事実まで確認することができた。 第二、文政十一年には代作、あるいは共同執筆作業まで行うくらい為永門下生として認められていた。その証左として、文政十一年刊春水作『赤縄結紙古満』、『畠山仁政録』二編、『長者永代鑑』、『朧月夜』四･五編を取り挙げた。つまり、糸井が助作者・代筆者として活躍した産物と慮れるこれら四作について、先行研究を補訂しつつ論証した。 第三、『朧月夜』四･五編の書誌を査定する過程において次のように先行研究が訂正できた。その一、『朧月夜』二編作者は初世一九と思しい。その二、第三編は糸井ではなく春水作、四・五編は糸井が春水の助作者・代筆を勤めている。その三、①『朧月夜』四編は文政十年執筆、十一年刊行である。②『朧月夜』四編序文でいう「少子は今歳はじめて南仙舎の門に入」った年は文政十年と思しい。厳密に言えば、文政九年冬春水に入門したと確定できる。③『朧月夜』四編が東船笑登満人の戯名の初出ではなく、『朧月夜』四編他文政十一年刊行の他の多数の作品にも見当たる。 第四、文政十一年十返舎一九に入門するということが『辺楚我茶話』によって立証される。同書口絵や挿絵に画賛者として「東船舎改十字亭」と署名するからである。この時期「十字亭」のみならず「三九」まで一九から授かったと稿者が推定する理由を、同年刊『閨中膝磨毛』などにて論じた次第である。

참고자료

· 없음