黄表紙『貧福蜻蛉返』から 合巻『黄金蔓掘出分限』『七福神屑籠』へ －奉公人、店繁昌、別れ－

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어문학회
· 수록지 정보 : 日本語文學 / 1권 / 78호 / 187 ~ 214페이지
· 저자명 : 강지현

초록

本稿では一九作黄表紙『貧福蜻蛉返』から合巻『黄金蔓掘出分限』へ、また『七福神屑籠』へと伝わっていく同じ趣向の中でも「奉公人、店繁昌、別れ」を取り上げ、一戯作が誕生する過程において増補、翻案という手法が如何に活用されたか、且つ又、ジャンルが変わることで随伴する相異点について見極めることで作品全体の構造を解析しようとした。その結果知り得た新知見として、先ず書誌的事柄が挙げられる。つまり、『掘出』の書誌を巡って錯綜する先行研究が訂正できたが、その一、『掘出』は『其身益金持親玉』や『敵討仲間入』とは異書であること、その二、見返し題「金蔓掘出福」は「かねのつるほりだしぶげん」と読むべきであることが指摘できた。猶、『掘出』の摺付表紙は五代目岩井半四郎と七代目市川団十郎の役者絵であること、『掘出』『七福』は序文からして作者自ら『蜻蛉返』に基づくことを最初から意図した作品であることも指摘できた次第である。それから、内容的には黄表紙『蜻蛉返』から受け継いだ「奉公人、店繁昌、別れ」という趣向が、合巻『掘出』『七福』では如何に展開されるのか、その同質性と異質性について論じることができた。以上を以て一九作<貧福もの>を時系列で纏めるなら、「寛政十二1800年刊黄表紙『貧福蜻蛉返』（＝『昔咄味縁熟』）→（文化九年刊滑稽本『世中貧福論』）→文化十一1814年刊合巻『黄金蔓掘出分限』[文化四年刊『金蔓掘出分限』(＝『敵討仲間入』）と異書]→文化十五1818年刊合巻『七福神屑籠』」と図示できよう。

참고자료

· 없음