日露戦争期の韓国新聞の内容分析 －当時の韓国にとって日露戦争とはどのように受け取られたか－

서지정보

· 발행기관 : 동아시아일본학회
· 수록지 정보 : 일본문화연구 / 61호 / 221 ~ 240페이지
· 저자명 : 이성환

초록

韓国にとって日露戦争とは、どのような事件だったのか。韓国が直接戦争の原因を提供したものでもなく、また韓国はその戦争に直接かかわったわけでもなかった。にもかかわらず、この戦争は近代韓国の国家の命運を決するものとして大きな意味を持っていた。日露戦争の開始は韓国の日本への従属の始まりであり、日本の勝利の瞬間は朝鮮の日本植民地化を意味するものであった。 韓国におけるこの戦争に対する関心は、主として、この戦争に前後して展開された日本の対韓国政策を日本の韓国侵略という観点から分析するものと、また戦争に前後して展開された韓国政府の対外政策(主に対日政策)と戦争後の対日民族運動に関するものであった。こうした研究傾向は、今の視点から日露戦争と日韓併合とを単線的に繋ぎ合わせるような傾向にあった。しかし、日韓併合と日露戦争の関連性を把握するためには、当時の韓国社会がこの日露戦争をどう認識していたのかを考える必要がある。 日露戦争に際して、韓国は、ロシアと日本のどちらを本当の「敵」として受け止めていたのであろうか。韓国の独立を脅かしている勢力はロシアだったのか(ロシア脅威論)、日本だったのか(日本脅威論)。結果論からいえば、日本こそが本当の脅威であったことは明らかであるが、実際その当時もそう認識していたのかどうかを検証する必要がある。これを探る手がかりとして、当時韓国で発行されていた『帝国新聞』、『皇城新聞』、『大韓毎日新報』などに掲載されている日露戦争に関連する報道内容を分析し、当時韓国社会の日露戦争に対する認識を探った。

참고자료

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