朝鮮美術展覧会の「郷土性」概念 ―「工芸部」新設前後の変化を中心に―

서지정보

· 발행기관 : 한국일본문화학회
· 수록지 정보 : 日本文化學報 / 75호 / 357 ~ 379페이지
· 저자명 : 이상진(李尚診)

초록

この論文は日本による植民統治期に開催された朝鮮美術展覧会の「工芸部」新設と「郷土性」概念について考察したものである。「郷土」という言葉は、農民・農村を守るために19世紀末のドイツの郷土芸術に由来し、1900年代の日本の文壇へと広まり、その後日本から植民地朝鮮に伝わった。1910年代に多くの朝鮮の若者が日本に留学して、日本の若者らがヨーロッパ留学を通して近代西洋文化を日本の近代化のために受け入れていく過程をみて学んだ。 その中に朝鮮美術界における「郷土」概念が生まれ、その概念に1920年代の社会と民衆に対する「個の尊重」、「固有性」などのメッセージを込めて、広めていった。そこで筆者は、朝鮮美展の「工芸部」新設と「郷土性」議論の背景を分析し、柳宗悦と浅川伯教の朝鮮伝統工芸研究活動の影響を明らかにした。浅川と柳は、1920年代に「朝鮮民族美術館」を設立し、当時の日本と韓国に「工芸ブーム」を巻き起こし、朝鮮美展の作風と審査員の審査基準に影響を与え、美術における「郷土性」表現が強く意識されるようになった。

참고자료

· 없음