宇垣一成の政治構想 ‒政党内閣時代における意味‒

서지정보

· 발행기관 : 한국일본근대학회
· 수록지 정보 : 일본근대학연구 / 41호 / 231 ~ 248페이지
· 저자명 : 山口一樹

초록

政党内閣時代の陸軍に君臨した宇垣一成の政治構想は、議院内閣制を採用していない明治憲法下で「デモクラシー」と「政党」を肯定することで行政権の安定的な運用を図るものであった。そしてその政党主体の内閣に武官を国務大臣(陸軍大臣)として参加させることによって「政治と軍事の一元化」を達成し、行政権の安定化と強化を目指したものであった。宇垣は「デモクラシー」を、幸福の増進を目的とする普遍的な政治的目的達成の手段として、また天皇主権を侵さないものとして位置づけることで肯定した。それはデモクラシーや政党を支持することによって行政権と立法権の統合を図り、内閣の安定的運用を目指したからであった。宇垣は社会政策への関心も強かった。それは国家総動員体制構築のためだけではなく、デモクラシーへの信頼が政治的安定つまり行政権の安定化に必要であると理解していたからであった。また宇垣は清浦奎吾内閣での陸相人事問題からもわかるように大臣の執行権力の拡大を志向していた。そして軍部大臣の文官化への反対は、軍の特権としての統帥権独立の擁護ではなく、政党・政府との協調を保ちながら、武官全体を代表する強力な統率力を持つ軍部大臣が政党主体の内閣の一員を構成することで、政軍一致の強固な行政権の運用とを考えたのである。

참고자료

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