『万葉集』に見られる神仙思想

서지정보

· 발행기관 : 한국일본사상사학회
· 수록지 정보 : 日本思想 / 34호 / 89 ~ 114페이지
· 저자명 : 무라마츠 마사아키

초록

神仙思想は中国で発生した起源の古い民間信仰の一つで、不老不死で空を飛翔できる能力を有する仙人の存在や、彼らが住む神仙境の実在を信じ、自らも仙術によって仙人になろうと願望する思想である。考古学資料や文献から神仙思想は仏教よりも早く日本へ伝来し、宮廷儀式にも取入れられたことが分かる。文学作品では『懐風藻』に神仙思想の影響が顕著で、吉野を仙境と見立てる漢詩が13首にも及ぶ。『竹取物語』も神仙思想的な語彙や内容に溢れており、人間世界と神仙世界が交錯する劇的な構成を可能にした。『万葉集』では人麿や旅人、憶良、家持などの歌人の歌に神仙思想の影響が見られる。 本稿は『万葉集』に投影された神仙思想の全体像を把握しようとするもので、四つの神仙思想的なキーワード「常世」「吉野」「不老不死」「仙女」に注目して、これらが歌に如何に反映され、描写されているかを考察した。「常世」では多様なイメージを有していた常世の概念が不老不死の理想郷というイメージへ収斂されたことを確かめた。また浦島説話に関しては『万葉集』よりも『風土記』『浦島伝』の方がより神仙思想的であることを確認した。「吉野」では藤原宮と吉野の関係や『懐風藻』の吉野の詩、『万葉集』の仙柘枝伝説などを考察した後、吉野を神仙境と見なすようになった理由が神秘的な大自然にあったことを確認した。「不老不死」では徐福伝説や田道間守伝説について調べた後、老苦と、その老苦から救ってくれる変若水や仙薬の歌を考察した。「仙女」では倍俗先生への憶良の批判や、山林修行を禁止する勅令について確認した。また仙人に対するイメージは、老翁が中心の中国とは異り、竹取や浦島伝説、旅人の松浦河の歌のように、日本では若い女性が中心であることを確かめた。

참고자료

· 없음