近松の浄瑠璃における「剣」の物語

서지정보

· 발행기관 : 고려대학교 글로벌일본연구원
· 수록지 정보 : 일본연구 / 22호 / 411 ~ 438페이지
· 저자명 : 한경자

초록

本稿は、江戸時代の劇作家、近松門左衛門が、浄瑠璃の中で、剣にどのような意味を持たせ、何を描き出そうとしたのか、また、どのように物語として展開させているのかを考察するものである。これらの作品が近松の晩年に集中していることから、近松の晩年の作品の特徴である、為政者や政道のあり方を説いたり、日本の起源についての関心などが、剣の物語として、どう組み込まれているのかを考察した。剣の物語は近松の頼光物や所謂天皇劇に描かれているが、従来の研究においては注目されてこなかった。『平家物語』「剣巻」をはじめとする一連の『剣巻』物語が作られるなど、剣への関心は中世から近世にかけて高まっていた。さらに、近世になって高潮した武国観もその背景にあるものと考えられる。頼光四天王物は、古浄瑠璃である金平浄瑠璃の流れを組むが、近松は、正徳期以降に集中して作品化している。その中で剣は、源家重代の宝剣としてだけでなく、日本を治める剣として、意味付けるなどの変化が見られた。それは、頼光に日本の為政者を仮託したものといえるのである。また、近松の神代物や古代物において、剣は三種の神器の一つとして、国の安泰を保証するものとして描かれていた。そこには、剣の威力が強調されていた。武威の強調は当時の神国意識、武国意識など自国意識の高揚の雰囲気の中、自国優越主義と結び付きもしていた。ただ、それは外国に向けられただけではなく、国内の世の安泰を導くものとしてのとらえ方であった。近松は、世の泰平を保つための理想的な為政者像や政道を「剣の物語」に仮託したのであった。

참고자료

· 없음