韓国人日本語学習者の断りのメール文の特徴 -読み手によい印象を与えない表現を中心に-

서지정보

· 발행기관 : 한국일본어학회
· 수록지 정보 : 일본어학연구 / 55호 / 3 ~ 18페이지
· 저자명 : 김란미, 가네니와구미코, 김현주

초록

本研究が開発中の「メール作成支援システム」ではweb上で学習者が書いたメール文に対し、読み手配慮の観点からアドバイスを行う。そのため、日本語母語話者と日本語学習者の複数のタスクのメール文のデータを収集している。本研究は、そのうち「断り」のタスクにおいて顕著な違いが見られた日本語母語話者と韓国人日本語学習者各30名を対象に、読み手配慮の表現の比較を行った。知り合いからの翻訳の依頼を断るというメールタスクに対し構成要素ごとに分析した結果、韓国人学習者は、１）「受信確認」では「メール見ました」「メールちゃんと読みました」を用いる、２）謝罪・理由・断りの前の「緩和」表現では「手伝えなくて」の代わりに「助けられなくて」を使用する、３）「謝罪」では同一メール内において謝罪表現を複数回使用する、４）「断り」では「できない」「無理だ」と断言したり「それはちょっと…」と言いさしの表現を使用したりすることがわかった。これらの表現は文法的な誤りではないが、読み手に対し上からものを言うような印象を与え、あまりよい印象を与えない可能性がある。今後、メール作成支援システムでは、このような表現に対し、読み手に配慮したメールが書けるように適切なアドバイスを行っていきたいと考えている。

참고자료

· 없음