18世紀、 大坂における文人詩社の変遷 菅甘谷塾から蒹葭堂会、そして混沌社へ

서지정보

· 발행기관 : 고려대학교 글로벌일본연구원
· 수록지 정보 : 일본연구 / 27호 / 173 ~ 204페이지
· 저자명 : 鄭敬珍

초록

本稿は混沌社成立の背景に注目し、18世紀、近世大坂における文人詩社の変遷過程を再検討したものである。具体的には、大坂の儒者･菅甘谷の塾や、その後、活動していた文人詩社･蒹葭堂会と混沌社との関わりに注意を払いながら考察を進めていく。混沌社は、1765年(旧暦)儒者･片山北海を盟主として大坂で結成された文人詩社で大坂を代表する文人交遊の場であった。混沌社の研究は18世紀半ば以降、近世日本の文人社会のあり様と多様性を理解するうえで、重要な意味を持つ。 第一章では蒹葭堂会と混沌社が儒学を基盤とする塾から胎動しはじめ展開していったこと、彼らが門下の垣根を越えて交遊していたことが、文人詩社の結成を後押ししたことを確認した。第二章では、各詩社における会約を比較し、各々の詩社の特色を浮き彫りにすると同時に、混沌社に至るまで詩社の営みと交遊の様相と変遷を追跡する。第三章では、『浪速混沌詩社集』の詩や、《蒹葭雅集図》の詩などの記録を取り上げながら、混沌社の特色がすでに、成立以前に確立していた可能性を検討した。それと同時に詩社の集った文人たちの関心と才能が漢詩にとどまることなく、多岐にわたっていたことにも注目した。それを通して、文人趣味が集う人々の生き方の一種として定着していったことが近世日本の詩社における営みの変遷を促したことを再検討することができた。

참고자료

· 없음