한국외대 일본어원서강독 20과(しぐさの日本文化) 본문 및 해석

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한국외대 일본어원서강독 20과(しぐさの日本文化) 본문 및 해석
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본문내용

へだたりを感じる、といえば対人心理をあらわすことばだ。わけへだてするといえば、対人の社会心理を表す言葉だ。いずれにせよ、「へだたり」とはおもしろい言葉である。単純な距離ではない。距離による人間関係、およびそれにまつわる心理がこの一語に込められている。
学校の教師をしていていつもおもしろくも不思議にも思うのは、教室で学生たちが教師といつも一定の距離をおきたがることだ。百人ほど入る教室で、二、三十人しか学生のいない場合、その学生たちは、なるべく教師から遠い所へ、壁に沿って「散開」している。彼らは教師とある「へだたり」を感じており、それを物理的聞隔によって表現しているのである。
もっとも、大講堂か何かで壁ぎわまで教師の声の届かないような時には、事態はもう少しこみいってくる。声の届く範囲には、しかし、教師とのへだたりは計って、学生たちは憤重に場所選びをやっている。教師はなるべく学生たちに身近に来て欲しい。その時教師は、学生を差しまねくのである。「まねく」とはへだたりをとろうという意思表現である。人を自宅に招待するのを「まねく」というのは、対人距離をちぢめたいということである。

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